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原爆資料館 4万9970人入館 「リニューアルで関心」 8月1~7日 前年比33.6%増

 「原爆の日」を含む8月1~7日の原爆資料館(広島市中区)の入館者数が、2018年の同期比で33・6%増の計4万9970人に上ったことが、同館のまとめで分かった。18年は7月の西日本豪雨の影響で落ち込んだものの、回復。ことし4月の本館リニューアルで関心が高まっているとみられ、豪雨前の17年同期を上回った。

 18年同期は、豪雨後に国内からの入館者が減ったため、3万7389人にとどまっていた。ことしは17年(4万3216人)と比べても6754人(15・6%)増えた。

 日別では、5日が最も多い1万116人。6日朝の平和記念式典に参列するために前日に広島入りし、見学に訪れるケースが多いとみられる。6日が8039人で2番目に多かった。また外国人は1万1911人で、入館者全体の23・8%を占めた。

 本館は4月25日にリニューアルオープンした。直後の大型連休(27日~5月6日)は、10日間のうち8日間で1万人を超える混雑ぶりで、2時間待ちの行列ができた日もあった。「原爆の日」前後は大型連休に比べると入館者が少なく、館内の混雑状況を見ながら入り口で入館ペースを調整するなどし、大きな混乱はなかったという。

 資料館啓発課は「リニューアルによって関心が高まり、入館者が増えた。ただ、大型連休に来られなかった人でもっと混むかと警戒したが、それほどではなかった。過去のデータにも照らし、より詳細に分析したい」としている。(明知隼二)

(2019年8月14日朝刊掲載)

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