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　４０年を超える原発の運転について、原子力規制委員会が「特別点検」を電力会社に課したことを受け、島根県の溝口善兵衛知事は、４日の記者会見で「原子炉の評価の仕方の詳細がわからない」と述べ、不満を示した。

　県内に、運転開始から３９年を迎えた中国電力島根原子力発電所１号機（松江市鹿島町）が立地するため、溝口知事は、国に特別点検の内容を確認したという。「点検に１年、審査にも１年ぐらいかかるそうだ」とした上で「（再稼働是非の県判断は）規制委の動きを見ながら、県の原子力安全顧問の意見も聞いて決める」と述べた。

　４０年超え運転について規制委は、田中俊一委員長が「相当難しい」とする一方、１度に限り２０年を上限に運転期間を延長できると定めている。中国電力の苅田知英社長は１号機に関し「（規制委の）基準が公表されればクリアする努力を続ける」として、４０年を超える運転を目指す考え。

（２０１３年４月５日朝刊掲載）