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県内外の学生ら被爆実態触れる 広経大集中講義始まる

 被爆の実態に触れる広島経済大の集中講義「広島を学ぶ」が27日、広島市安佐南区の同大で始まった。単位互換授業として県内外の大学と高専計7校の学生55人が受講。29日まで被爆遺構巡りなどに取り組む。

 初日は、原爆ドーム(中区)東隣に生家があった映像作家の田辺雅章さん(81)=中区=が講演。住民目線で被爆の実態を伝える動画を上映し「被爆者の体験をわが身に置き換えて考え、周囲の人に伝えてほしい」と訴えた。同大の教授たちも軍都だった戦前の広島の様子などを語った。

 同大3年小椋朝陽(あさひ)さん(21)=安佐南区=は「まだまだ知らないことも多い」。沖縄国際大3年翁長愛音(えでぃっと)さん(21)=沖縄県浦添市=は「自分に置き換えて考えることの大切さを実感した」と話した。

 28、29日は南区の旧陸軍被服支廠(ししょう)や呉、江田島両市の旧日本軍関連史跡を巡り、被爆者の体験を聞く。

(2019年8月28日朝刊掲載)

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