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宇宙監視レーダー 来月から工事 防衛省が説明 山陽小野田で住民へ

 防衛省は28日、山陽小野田市に計画する宇宙監視レーダーの住民説明会を開き、9月に現地工事を始める方針を明らかにした。2023年度の運用開始を目指す。

 レーダーは同市埴生地区の海上自衛隊受信所跡地に計画。近くの公民館であった説明会には地元住民ら約40人が参加。中国四国防衛局の職員が電波を照射する直径約15メートルのパラボラアンテナ6基を23年度までに設置すると説明した。

 住民からはレーダーからの電波による健康への影響やテロの標的になるのではないかとの懸念の声が相次いだ。防衛局の本多宏光企画部長は「上空に向けてレーダーを発射するので影響はない。自衛隊が常に監視し、異常があれば迅速に対応する」と理解を求めた。

 宇宙監視レーダーは24時間体制で宇宙空間を監視。宇宙ごみや不審な人工衛星を警戒し、米軍や宇宙航空研究開発機構(JAXA)と情報共有する。東京の航空自衛隊府中基地に新設する「宇宙作戦隊」が運用する予定。

(2019年8月29日朝刊掲載)

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