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非開示取り消し請求棄却 山口地裁

 米軍岩国基地との協定書の開示を岩国市が拒んだとして元愛媛大教授の本田博利さん(71)=廿日市市=が岩国市に非開示の取消を求めた訴訟の判決が28日、山口地裁であった。福井美枝裁判長は本田さんの請求を棄却した。

 開示を求めたのは市と米軍が同市愛宕山の運動施設の共同使用に向けて交わした協定書。関係者の合意なしに公表してはならないとの規定がある。福井裁判長は「市は米軍に情報の公開を求めたが同意を得られなかった。開示すれば協力関係や信頼関係が失われるのは明らか」として訴えを退けた。本田さんは「市民に協定書の内容を示さないのはおかしい」と述べ、判決を不服として上告する方針。

(2019年8月29日朝刊掲載)

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