免震重要棟を着工 島根原発 事故時の指揮拠点に
13年4月5日
中国電力は4日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)で、事故発生時の指揮命令拠点となる免震重要棟の建設工事に着手した。福島第1原発事故を受けた安全対策の一環で、2014年度中の利用開始を目指す。
1号機の東240メートルの海抜約50メートルに敷地1万5千平方メートルを造成し、3階建て延べ約4900平方メートルを建設する。震度7クラスの揺れに耐え、事故発生時には最大300人を収容し対応に当たる。放射性物質を低減する空調設備のほか、出入り口には除染装置も設ける。総工費は約75億円を見込む。
現在は、海抜15メートル地点にある管理事務所2階の「緊急時対策所」(約240平方メートル)が対応拠点。福島の事故では、15メートル級の津波が敷地内に到達したとされるため、敷地内に高台を造成した。
免震重要棟は、国が7月に示す原発の新たな安全基準で、津波に備える防波壁と併せ、原発稼働の条件と位置付けられる見込み。島根原発の防波壁は年内の完成を予定する。(明知隼二)
(2013年4月5日朝刊掲載)
1号機の東240メートルの海抜約50メートルに敷地1万5千平方メートルを造成し、3階建て延べ約4900平方メートルを建設する。震度7クラスの揺れに耐え、事故発生時には最大300人を収容し対応に当たる。放射性物質を低減する空調設備のほか、出入り口には除染装置も設ける。総工費は約75億円を見込む。
現在は、海抜15メートル地点にある管理事務所2階の「緊急時対策所」(約240平方メートル)が対応拠点。福島の事故では、15メートル級の津波が敷地内に到達したとされるため、敷地内に高台を造成した。
免震重要棟は、国が7月に示す原発の新たな安全基準で、津波に備える防波壁と併せ、原発稼働の条件と位置付けられる見込み。島根原発の防波壁は年内の完成を予定する。(明知隼二)
(2013年4月5日朝刊掲載)