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昨年度 被災者支援 利用17件 法テラス広島 全相談件数は最多

 日本司法支援センター広島地方事務所(法テラス広島、広島市中区)は4日、2012年度の法律相談などの実績をまとめた。東日本大震災の被災者を対象とする無料相談などの支援事業は、17件の利用があった。潜在的な需要はまだあるとみて、利用を呼び掛けている。

 被災者支援は日本司法支援センター業務特例法に基づき、12年度に始めた。3回までの無料法律相談と、震災に起因する問題の解決に向けた弁護士費用の立て替えが柱。17件の内訳は相談11件、費用立て替え6件。相談のうち9件は、東京電力との補償交渉をめぐる内容だった。

 復興庁によると3月7日時点の集計で、県内への避難者は576人。法テラス広島の工藤舞子弁護士は「制度を知らず困っている人も多いはず。利用してほしい」とPRする。

 一方、12年度に受け付けた全ての法律相談は7210件(前年度比239件増)。06年10月の開設以来、年度別で最多だった。離婚や遺産相続などの相談が増えているという。

 13日には、広島、福山、呉市など県内21市町で、収入が少ない人を対象に無料法律相談会を開く。予約必要。法テラス広島Tel050(3383)5485。(胡子洋)

(2013年4月5日朝刊掲載)

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