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岩国基地苦情1割減 昨年度1864件 別にオスプレイ216件 市まとめ

 岩国市は、市に寄せられた米海兵隊岩国基地に関する2012年度の苦情件数をまとめた。騒音が減り、総数は1864件。過去最多だった前年度に比べ1割減少した。半面、基地反対などの「その他」が過去最多の155件に上った。

 「その他」を除いた苦情の内訳は、航空機騒音1657件、工場・市街地上空の飛行48件、弾薬処理4件。月別件数は、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが岩国に先行搬入されて駐機した7~9月、沖縄で米兵による集団強姦致傷事件が起きた10月、オスプレイの本土訓練が行われた3月などで2桁を超えた。

 「その他」には、基地撤去を求める意見をはじめ、米軍再編後の騒音増への懸念、米兵による事件や事故への苦情などがあった。市基地政策課は「中国や北朝鮮をめぐる国際情勢の中で、国防について広い意味で関心が集まり、基地問題への意識が高まったのではないか」とみている。

 オスプレイに関するものは別集計し、216件あった。日米合意違反の疑いを指摘する市街地上空飛行などの通報が13件、騒音9件、低空・夜間飛行4件、配備や訓練への賛否が155件、その他35件だった。(堀晋也)

(2013年4月9日朝刊掲載)

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