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核なき世界実現へ会議 カザフ大使館 被爆者ら250人参加

 在日カザフスタン大使館は19日、核兵器廃絶と核実験禁止の重要性を訴える国際会議を東京都内で開いた。旧ソ連がカザフスタンで繰り返した核実験の被害者や広島、長崎の被爆者を含む約250人が参加し、「核なき世界への道」をテーマに議論した。

 同大使館のイエルラン・バウダルベック・コジャタエフ大使は、カザフスタン政府が8月29日に核兵器禁止条約を批准したことを紹介。「核のない世界の実現に向け、積極的に提唱していく」とあいさつした。

 その後、核実験の影響で生まれつき両腕のない画家のカリプベク・クユコフさんがスピーチ。世界の国々に包括的核実験禁止条約(CTBT)を批准するよう求め「核の悲劇が繰り返されないよう声を上げるべきだ」と訴えた。

 長崎市東京事務所の光武恒人所長も登壇し「平和への道を歩み続ける」と田上富久市長のメッセージを読み上げた。同大使館が、旧ソ連の初の核実験から今年で70年の節目になるのを受けて企画した。(河野揚)

(2019年9月20日朝刊掲載)

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