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温暖化へ危機感訴え 中区 広島でも市民ら発信

 地球温暖化対策を大人たちに迫る「学校ストライキ」の火付け役となったスウェーデンのグレタ・トゥンベリさん(16)の活動に呼応し、広島市中区の平和記念公園で20日、市民たちが環境改善を願うメッセージを発信した。米ニューヨークの国連本部で23日に開かれる「気候行動サミット」を前に、世界各地で若者たちが繰り広げた一斉行動の一環。

 原爆ドーム対岸の元安川親水テラスには、コンサル業のジョイ・ジャーマンウォルシュさん(50)=東区=の家族や友人たちが集まった。観光客に声を掛け、画用紙や段ボールにメッセージを書き込み、「青い地球を残そう」「君は何をする?」などと掲げた。様子を収めた写真や動画をインターネットで発信する。

 ジャーマンウォルシュさんの長男でAICJ高2年のフィリックスさん(17)は「地球全体が炎に包まれているような緊急事態だ」と温暖化への危機感を訴えた。

 元広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパーさん(71)はこの日、原爆慰霊碑周辺で座り込みを始めた。27日まで連日午前8時~午後6時に実施する予定で、参加を呼び掛けている。(宮野史康)

(2019年9月21日朝刊掲載)

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