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松井広島市長、NPT準備委に出席へ

 広島市の松井一実市長は10日、スイスのジュネーブで22日開幕する核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第2回準備委員会に出席すると発表した。「核兵器の非人道性が議論のポイントになる。広島市長として被爆地の思いを発信したい」と話した。

 市によると、松井市長は20~26日の日程で現地入り。外務省出身で1日就任した広島平和文化センターの小溝泰義理事長が同行する。24日に、公式行事「非政府組織(NGO)セッション」で、平和市長会議会長として演説する。

 また各国大使たちと懇談し、国連関係者に核兵器禁止条約の早期実現を求める署名や要請文を届ける。滞在中に平和市長会議の代表者会議も開く。

 準備委は2015年のNPT再検討会議に向け、12年から毎年開く。松井市長は昨年、オーストリア・ウィーンであった第1回準備委にも出席した。5月3日までの第2回準備委では、中東の非核化や北朝鮮の核問題なども議題となる見通しだ。(田中美千子)

(2013年4月11日朝刊掲載)

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