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犠牲者悼み 核廃絶訴え 中区 国際平和デーで被爆者ら

 国連が定めた「国際平和デー」の21日、広島平和文化センターなどが、広島市中区の平和記念公園で記念行事を開いた。被爆者や高校生たち約50人が原爆の犠牲者を悼み、核兵器廃絶への思いを強めた。

 県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之理事長代行(77)や、もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(74)が原爆慰霊碑に献花。2020年までの廃絶を目指す平和首長会議(会長・松井一実広島市長)の横断幕を手に並び、「平和の鐘」を鳴らして1分間黙とうした。居合わせた人も手を合わせたり、目を閉じたりしていた。

 核兵器廃絶を求める署名を集めている広島女学院高2年細川綾子さん(17)は「これからも幅広い世代に訴えていきたい」と力を込めた。

 国際平和デーは、国連が1981年に宣言し、停戦や非暴力を呼びかけている。記念行事は12年からで8回目。(畑山尚史)

(2019年9月22日朝刊掲載)

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