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岩国のジュニア展 実行委が休止 平和美術の灯 ピンチ

 山口県岩国市で毎年夏に開かれていた「ジュニア平和美術展」の実行委員会が、本年度から活動を休止した。代表を務める進藤芙美子さん(78)=同市横山=の体調不良が理由。進藤さんは「今の体調では、美術展を続けることが難しくなった」と肩を落としている。(友岡真彦)

 同美術展は、園児や小中学生の絵の発表の場として2002年にスタートした。毎年、平和に関連した「絆」や「希望」などのテーマを決めて、岩国市内で開いてきた。3年目からは鶴を折るコーナーを設け、平和記念公園(広島市中区)に手向けてきた。

 事務局は進藤さんが中心となって運営し、展示は近隣の幼稚園や小中学校などに手伝ってもらっていた。10回目の開催となった11年には、国内外の約1200人の作品を展示した。同年11月には横山地区に記念植樹もした。

 しかし、12年は会場が取れずに開催を断念。同年に進藤さんが体調を崩したこともあり、活動休止に至った。進藤さんは「せっかく築いてきたものがこのままなくなってしまうのは残念。引き継いでくれる方がいればいつでもアドバイスしたい」と話している。進藤さんTel0827(43)3155。

(2013年4月11日朝刊掲載)

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