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紛争地の性被害 目を向けて ノーベル賞を受賞 コンゴの医師講演

被爆者と面会も

 紛争下のアフリカ中部コンゴ(旧ザイール)で性暴力被害者の治療に尽くし、2018年のノーベル平和賞を受賞した産婦人科医デニ・ムクウェゲ氏(64)の講演会が10月6日午前9時半から、広島市中区の原爆資料館地下メモリアルホールである。同氏は初めての広島訪問に合わせ、被爆者と面会し、原爆資料館も見学する。

 講演タイトルは「グローバルな平和と正義を目指して」。コンゴ東部では1990年代から政府軍と反政府武装勢力の戦闘が続き、民兵らの性暴力による女性の人権侵害は世界で最悪レベルとされる。コロンビアやミャンマーなど、他の紛争地でも性暴力が続いている現状を踏まえ、国境を越えた関心の高まりを呼び掛ける。

 同氏が各国で取り組む講演活動の一環で、今回の来日では東京、広島、京都を訪ねる。広島訪問は同氏が希望し、非政府組織(NGO)ピースボート(東京)と、NPO法人ANT―Hiroshima(広島市中区)などが受け入れ窓口となる。

 無料で、30日までの事前申し込みが必要。名前と電話番号、職業や学校など所属を記入し、ピースボート事務局のファクス03(3363)7562に申し込む。インターネットの専用フォームもある。ピースボート☎03(3363)7561。ANT―Hiroshima☎082(502)6304。(加納亜弥)

(2019年9月24日朝刊掲載)

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