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核や貧困 世界の問題訴え 中区 青少年大使が活動報告会

 国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の本年度の「青少年大使」を務めた高校生たちが23日、広島市中区で活動報告会を開いた。核兵器や貧困問題など活動を通じて学んだ世界の課題について発表し、関係者たち約50人が聞いた。

 本年度は県内16校の1~3年生20人が、7月から約2カ月間、国連の平和構築などの取り組みを学び、海外からユニタールを訪れた研修生とも交流した。

 この日は4組に分かれて発表した。核兵器廃絶をテーマに選んだ県立広島高2年の井上怜央菜さん(16)=尾道市=たちは「被爆国の日本は米国の『核の傘』に頼り、廃絶を強く言えていない。若い世代が行動し、変えなくては」と訴えた。

 青少年大使は国際社会で活躍する人材育成が目的で、今年で9回目。大使を務めた武田高2年の石橋二昴(にほ)さん(16)=東区=は「将来は非政府組織(NGO)など世界の平和に貢献できる仕事をしたい」と話した。(明知隼二)

(2019年9月24日朝刊掲載)

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