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北朝鮮に断固たる対応 日米外相が緊密連携確認

 岸田文雄外相(広島1区)は10日夕(日本時間11日未明)、ロンドンでの主要国(G8)外相会合に先立ち、米国のケリー国務長官と懇談した。ミサイル発射の構えをみせる北朝鮮に対し、今後も断固とした姿勢で臨む考えで一致した。(ロンドン発 藤村潤平)

 岸田氏は、核施設の再稼働表明など北朝鮮の一連の挑発行為について「強く懸念している。引き続き日米で緊密に連携したい」と述べた。外相会合で北朝鮮問題を集中的に議論する姿勢を伝えた。

 ケリー氏は「金融面での制裁をしっかりやる必要がある」とし、現在の制裁が効果的との認識を強調。予定する14、15日の来日の際、今後の対応も含めて詳細に議論する意向を示した。

 イランの核開発も話題になり、ケリー氏は「原油の輸入制限など日本の努力を高く評価したい」と言及。岸田氏は「国際社会と引き続き協調し、核開発に対して圧力をかけ続ける」と応じた。

 岸田氏は続いてカナダのベアード外相と会談。ベアード氏は北朝鮮問題に関し「日本の立場を支持する」と述べた。

 G8外相会合は11日午前(日本時間11日夕)、実質的な議論がスタート。同日午後に討議内容を盛り込んだ議長声明を発表する見通しだ。

(2013年4月11日夕刊掲載)

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