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絵画でたどる旧日本海軍史 呉の大和ミュージアムで企画展

 旧日本海軍の歴史を絵画でたどる企画展「海軍記録画」が10日、呉市宝町の大和ミュージアムで始まった。昨年に続く第2弾で、太平洋戦争の開戦から敗戦までがテーマ。6月10日まで。

 真珠湾攻撃、マレー沖海戦の戦闘場面や学徒出陣、軍需工場で働く女子生徒の様子などを描いた42点を展示する。東山魁夷や小磯良平たち著名な画家の作品も並ぶ。

 小野具定の「第二ブーゲンビル沖航空戦」は傷ついた一式陸上攻撃機が描かれた異色の作品。戦意高揚を目的とするはずの戦争記録画に、作家が込めたであろうメッセージが垣間見えるという。

 同館の相原謙次参事は「平和の大切さを感じてもらえると思う」と話している。一般400円、高校生300円、小中学生200円。呉市在住または市内の学校に通う高校生以下は無料。常設展とのセット料金も。火曜休館。(滝川裕樹)

(2013年4月11日朝刊掲載)

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