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核廃絶へ日豪連携を 豪大使、広島市長らを訪問

 オーストラリアのブルース・ミラー駐日大使が12日、広島市役所に松井一実市長を訪ね、会談した。核兵器廃絶に向け、自治体や住民が連携する重要性を強調した。

 大使は、日豪主導で現実的な核軍縮策を提案する「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」に言及。「国家レベルの動きに加え、市民のアイデアが必要」とし、被爆地広島に期待を寄せた。

 松井市長は「自治体単位なら、国とは違う意思も示せるだろう」と話し、平和市長会議への協力も求めた。

 市訪問に先立ち、広島県庁で湯崎英彦知事と会談した。県が世界19カ国の核軍縮や核不拡散の取り組みを採点した「ひろしまレポート」を受け取った。

 オーストラリアの核軍縮の取り組みでは、非核兵器保有国(43点満点)で日本(30点)、スイス(29点)に次ぐ28点。ミラー大使は「共通課題の核軍縮に向け、日本とともに取り組みたい」と話した。

(2013年4月13日朝刊掲載)

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