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高知沖の米機墜落 米側調査結果 防衛局が伝達 山口県と岩国市に

 昨年12月に米軍岩国基地(岩国市)海兵隊のKC130空中給油機とFA18ホーネット戦闘攻撃機が高知県沖で接触、墜落した事故で、中国四国防衛局は16日、FA18のパイロットの練度不足などが原因とする米側の調査結果を正式に山口県と岩国市に伝えた。県市は再発防止に万全を期すよう申し入れた。

 事故は夜間の空中給油訓練中に発生し、乗員6人が死亡。米側は調査で機体の不具合は確認されなかったとした上で、部隊上層部の不十分な監督も「重大な要因」と結論付けた。部隊の複数の幹部を解任し、訓練マニュアルの見直しや管理体制の改善に取り組んでいるという。

 県市は防衛局に対し、米側に一層の安全対策を求めるよう要請。2017年11月以降に米海軍の空母艦載機2機が起こした墜落事故の原因についても早期の情報提供を求めた。

(2019年10月17日朝刊掲載)

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