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上関原発予定地 中電が重機搬出

 山口県上関町への原発建設計画で中国電力は13日、建設予定地に作業台船を派遣し、資機材の一部を撤去した。福島第1原発事故の影響で用地造成工事が中断し再開のめども立っていないためで、使われていない重機などが対象。建設反対派の漁船などによる抗議行動はなかった。

 午前8時ごろ、請負業者や中電社員ら計約20人が作業をスタート。本体用地の田ノ浦湾の仮桟橋に台船を寄せ、ショベルカー3台と鉄板をクレーンで積み込んだ。湾内と放水口予定地に仮置きした、土砂拡散を防ぐ汚濁防止膜も撤去した。

 台船派遣は2011年2月以来、約2年2カ月ぶり。中電は09年4月に陸域の造成から着手。同年10月、海面埋め立ても始めたが、祝島の漁船が台船を囲む抗議行動や福島原発事故の影響でほとんど進んでいない。

(2013年4月14日朝刊掲載)

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