×

ニュース

低周波音多く被害懸念 琉球大准教授オスプレイ講演 岩国

 米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイによる低周波音について調べている琉球大工学部の渡嘉敷健准教授(52)が13日、山口県岩国市山手町の市民会館で講演した。健康被害を起こす危険性もある低周波音を、オスプレイが多く発している実態を指摘した。

 岩国爆音訴訟の会・岩国爆音訴訟原告団の総会で、約50人を前に話した。低周波音は100ヘルツ以下の音で、長期間さらされると不眠や頭痛といった症状の原因になるといわれている。

 渡嘉敷准教授はオスプレイ配備先の普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)などで測定した低周波音の実態をグラフなどで示した。他の米軍機と比べ低周波音の値が大きいとし、「国は調査する必要がある」などと訴えた。オスプレイは3月から、岩国基地を拠点とした本土訓練を始めている。(大村隆)

(2013年4月14日朝刊掲載)

年別アーカイブ