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適地調査 妥当性検証へ 地上イージス 専門家会議初会合

 防衛省は30日、山口、秋田両県が配備候補地の地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を巡り、適地調査の内容を検証する専門家会議の初会合を同省で開いた。データの誤りなどが発覚した前回調査の反省を踏まえ、専門家の助言を得てミスの防止を図るのが狙い。

 委員の東北大大学院の風間聡教授(土木工学)、首都大学東京の多気昌生名誉教授(環境電磁工学)、横浜国立大大学院の田才晃教授(建築構造)の3人と、同省職員が出席。高橋憲一事務次官は冒頭のあいさつで「データの誤りなど極めて不適切な対応があった。調査の妥当性を客観的に検証してもらいたい」と述べた。その後は非公開とされた。

 同省の担当者によると、風間氏を座長に選んだ。山口県の候補地である陸上自衛隊むつみ演習場(萩市、阿武町)については、電磁波の人体への影響や配備による周辺の水環境への影響に関する実施済みの調査や、周辺の高台に関して進めている再調査の妥当性を検証することを確認したという。

 むつみ演習場の再調査は今月上旬に始めており、年内に終える見込み。会議は今後、必要に応じて随時開くという。(河野揚)

(2019年10月31日朝刊掲載)

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