はだしのゲンが見たヒロシマ 故中沢さん映画 最優秀賞 ハリウッドで上映へ
13年4月16日
漫画家の故中沢啓治さんのドキュメンタリー映画「はだしのゲンが見たヒロシマ」が、国際映画祭「ビバリーヒルズ映画祭」の日本予選で、長編ドキュメンタリー部門の最優秀賞に選ばれた。18日、米国ハリウッドで上映される。
映画は、中沢さんの被爆体験や平和への願いをインタビューでつづり、代表作「はだしのゲン」の原画も紹介。2011年4月に完成、英語字幕版は今年2月に製作した。
同映画祭の日本予選は、若手の映画クリエーターを支援しようと東京の映画・ドラマ制作会社が3月に初めて開催。「はだしのゲンが…」は「核問題について考えさせる。テーマ性、構成、演出ともに優れている」と評価され、3作品の中から最優秀賞に輝いた。
短編やアニメーションなど計4部門で競うファイナルグランプリは逃したが、同映画祭の関連イベントでの上映が決まった。米国での上映は、3月のニューヨークでの平和映画祭に続き2度目。
映画を製作したプロデューサー渡部久仁子さん(32)=広島市安佐南区=は「68年前、広島で何が起きたか米国市民に知ってもらいたい。若い人に平和を築いてほしいという中沢さんの思いを世界に発信できる」と期待している。(増田咲子)
(2013年4月16日朝刊掲載)
映画は、中沢さんの被爆体験や平和への願いをインタビューでつづり、代表作「はだしのゲン」の原画も紹介。2011年4月に完成、英語字幕版は今年2月に製作した。
同映画祭の日本予選は、若手の映画クリエーターを支援しようと東京の映画・ドラマ制作会社が3月に初めて開催。「はだしのゲンが…」は「核問題について考えさせる。テーマ性、構成、演出ともに優れている」と評価され、3作品の中から最優秀賞に輝いた。
短編やアニメーションなど計4部門で競うファイナルグランプリは逃したが、同映画祭の関連イベントでの上映が決まった。米国での上映は、3月のニューヨークでの平和映画祭に続き2度目。
映画を製作したプロデューサー渡部久仁子さん(32)=広島市安佐南区=は「68年前、広島で何が起きたか米国市民に知ってもらいたい。若い人に平和を築いてほしいという中沢さんの思いを世界に発信できる」と期待している。(増田咲子)
(2013年4月16日朝刊掲載)