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回天神社 搭乗員まつる 周南・大津島 寄付金で完成

 太平洋戦争末期に海軍の人間魚雷「回天」の訓練基地があった周南市大津島で犠牲となった搭乗員をまつる大津島回天神社が完成した。地元の有志たちでつくる委員会などが寄付金約1千万円を集めた。

 大津島のフェリー乗り場近くの約250平方メートルにほこらや鳥居を設けた。委員会によると、本土側の帝人徳山事業所(同市)に回天の戦没者をまつる白浜神社があったが、同事業所は2017年に閉鎖。み霊は市内の山崎八幡宮に合祀(ごうし)されていたという。

 現地で完成式があり、周南市の酒造販売会社相談役で回天顕彰会の原田茂会長(81)は「大津島でみ霊をまつることが同郷の者として長年の願いだった。平和文化の発信を続けたい」と話している。(川上裕)

(2019年11月6日朝刊掲載)

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