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「非常に意義 行ければ」 広島市長、沖縄戦追悼式で

 沖縄県の玉城デニー知事が来年6月23日の沖縄全戦没者追悼式に広島、長崎両市長を招待する意向を示したことを受け、広島市の松井一実市長は6日の記者会見で「非常に意義がある。行ければと思っている」と述べた。招待を受けた場合は毎年6月の市議会定例会の日程などを踏まえ、調整する考えを示した。

 松井市長は「世界恒久平和を目指す式典。呼んでいただけるのはありがたい」とも話し、太平洋戦争中、壮絶な地上戦で多くの住民が犠牲になった沖縄と、被爆地のトップが相互に犠牲者を慰霊する式典に参加し合う意義を強調した。

 玉城知事は広島、長崎両市がそれぞれ8月の「原爆の日」に開く、平和式典に参列したいとの考えも示している。広島市は例年、沖縄県を含む非核宣言をしている道府県の知事に式典の招待状を送っており、来年も継続する方針という。

 沖縄県によると、広島市長を追悼式に招いたことも、沖縄県知事が広島市の式典に参列したこともないという。(永山啓一)

(2019年11月7日朝刊掲載)

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