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　米海兵隊岩国基地（岩国市）所属の戦闘機部隊で規則違反が横行していた問題で、山口県の村岡嗣政知事は６日、防衛省が詳細を地元自治体に伝えなかったことに「住民の安心安全に関わる部分なのでしっかり説明するべきだ」と苦言を呈した。

　県などによると、防衛省は１０月中旬、県や岩国市などの関係自治体に米軍の事故調査報告書の概要を説明。ただ、具体的な規則違反には触れず、米軍がホームページ上で公開した英文の報告書の確認方法を知らせただけだったという。

　村岡知事はこの日の記者会見で「本来なら国が具体的な説明をするべきだ。そこはぜひ注文を付けたい」と強調。「防衛省で把握している情報は速やかに提供してほしい」と求めた。

　また、米軍の輸送機オスプレイが地元自治体に無通告で飛来している問題についても村岡知事は「全国に関わること。関係する都道府県と意見交換し対応したい」と述べ、引き続き国に情報提供を求める考えを示した。（和多正憲）

（２０１９年１１月７日朝刊掲載）