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核兵器廃絶へ署名活動 広島女学院高と盈進中・高の生徒

■記者 明知隼二

 広島女学院高(広島市中区)と盈進中・高(福山市)の生徒が28日、広島市中区の平和記念公園で核保有国に核兵器廃絶を求める街頭署名を始めた。両校が昨年3月に広島、福山両市で開いた「中高生平和サミット」がきっかけで、2年目となる今回は昨年の約4万人を上回るのが目標。米ニューヨークの国連本部に届ける。

 両校の生徒計35人はまず、公園内の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で、軍都だった広島の歴史や核兵器をめぐる世界情勢を学んだ。原爆慰霊碑に黙とうをささげ、3-5人のグループに分かれて公園を訪れた観光客らに協力を呼び掛けた。今後、両校と交流のある全国の私立校にも呼び掛ける。

 昨年は、集まった約4万人のうち、約2万6000人分を広島市の秋葉忠利市長に託し、国連本部に届けた。2年連続で参加する広島女学院高2年丸橋綾子さん(17)=西区=は「昨年は多くの署名が集まり、みんな口には出さないけれど核兵器廃絶への思いを持っていると感じた。私たちから行動の輪を広げたい」と張り切っていた。

(2009年3月29日朝刊掲載)

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