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潜水艇殉難者14人しのぶ 岩国で慰霊祭 海自隊員ら300人

 1910年4月、岩国港沖で訓練中に沈没した旧海軍第六潜水艇の乗員14人をしのぶ慰霊祭が14日、同港を望む岩国市装束町の慰霊碑前であった。

 第六潜水艇殉難者遺徳奉賛会の主催。地元住民や海上自衛隊員たち約300人が参列した。潜水艇は訓練中に故障、浸水して海底に沈んだ。佐久間勉艇長は沈んでいく艇内で、事故の原因や部下を思う心情をつづった38ページの遺書を残した。

 奉賛会の長野寿会長は「遺書からにじみ出る乗組員の崇高な精神を、後世に伝える責務を感じる」とあいさつ。碑に向かって隊員は敬礼し、参列者は黙とうして追悼した。(酒井亨)

(2013年4月16日朝刊掲載)

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