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ジュノー音楽祭 平和の歌高らか 広島

 被爆直後の広島に医薬品を届けたスイス人医師、マルセル・ジュノー博士(1904~61年)をたたえる音楽祭が、広島市中区の県民文化センターであった。市民たち約230人が原爆や平和をテーマにした歌に聞き入った。

 広島を拠点に活動するソプラノ歌手乗松恵美さんとピアニスト北林聖子さんが、被爆作家原民喜の詩に曲を付けた「永遠のみどり」など7曲を披露。NHK広島児童合唱団も舞台に立ち、博士の生涯を描いたアニメ映画「ジュノー」の主題歌を一緒に合唱した。

 音楽祭は9日にあった。映画の制作に携わったNPO法人モースト(東区)が2000年から毎年開いている。南区の会社員高野美香さん(45)は「みんな素晴らしい歌声で感動した」と笑顔だった。

(2019年11月12日朝刊掲載)

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