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向島の捕虜収容所で死亡 米兵の慰霊プレート除幕 120人が出席

 戦時中に広島県尾道市向島町の捕虜収容所で死亡した米兵をしのぶプレートが完成し15日、収容所跡地近くで除幕式があった。市民団体「尾道赤レンガの会」が既にある英兵の慰霊プレート横に設置。会員や米英両国の関係者、地元小学生たち計約120人が出席した。

 同会世話人代表の南沢満雄さん(71)=向島町=が「設置でさらなる和解と友好を願う」とあいさつ。米海兵隊岩国基地のジェームス・スチュワート司令官は「捕虜を忘れずに慰霊し続けていただいた」と感謝した。

 プレートは1945年2月に死去したジョージ・スコットさんの名前などを記したステンレス製で縦1・7メートル、横0・65メートル。周囲をれんがで囲った。スチュワート司令官や英国総領事館(大阪市)のサイモン・フィッシャー総領事たちが除幕した。

 向島中央小4年大出葵意(あおい)さん(9)は「島の歴史や平和の尊さを学んでいきたい」と話した。(鈴木大介)

(2013年4月16日朝刊掲載)

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