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　平和記念式典の会場周辺でデモによる拡声器の音量規制を広島市が検討していることを受け、市民団体「８・６ヒロシマ大行動実行委員会」は、中区の街頭で反対の署名を集めた。約５０人が応じた。別に集める署名と合わせ、近く市に提出する。

　メンバー約１０人がチラシを配りながら署名を呼び掛けた。式典中の静粛の確保に向け、条例の制定も検討する市に対して「不都合な言論を規制する口実になる」「表現の自由を保障するのが行政の役目だ」などと訴えた。

　委員会は毎年８月６日、平和記念公園（中区）周辺をデモ行進し、核兵器廃絶などを訴えている。今回の署名活動は１０日に実施した。中島健共同代表は「市は画一的に規制するのではなく、式典の在り方を幅広く議論してほしい」と話した。

（２０１９年１１月１３日朝刊掲載）