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被災地の今 中高生が報告 笠岡 宮城で支援活動の12人

 3月、東日本大震災で被災した宮城県南三陸町をボランティアで訪れた笠岡市などの中高生が、市中央公民館で現地での活動報告をした。厳しい体験を経て復興を目指す被災者の話を聞き、支援の市(いち)で販売も手伝った2日間の様子を発表した。

 笠岡工高、笠岡商高の生徒たち15人は、復興支援に取り組む笠岡市内の市民団体「明日への架け橋Kasaoka」(中村俊一会長)のメンバー14人に同行。3月30、31日に現地で活動した。

 報告会には、訪問した中高生のうち12人が参加。子どもを亡くした母親や津波から逃げて助かった仮設住宅の高齢者たちの話を聞き、市では海産物販売を手伝ったことを説明した。笠岡工高3年米山雄介君(17)は「頑張る被災者の姿を見て、前向きに生きるための目標を持とうと思った」と報告。笠岡西中1年沢田茉弥さん(12)も「自分の身は自分で守ることの大切さが、身にしみて分かった」と話した。

 報告会を開いた、架け橋の加藤秀雄副会長は「みんな行く前より、たくましく成長した。復興の担い手に若い力は必要」と言う。(谷本和久)

(2013年4月16日朝刊掲載)

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