被爆ピアノ活用に力 谷本清平和賞 矢川さんに贈呈
19年11月18日
第31回谷本清平和賞に決まった調律師矢川光則さん(67)=広島市安佐南区=への表彰状の贈呈式が17日、広島工業大広島校舎(中区)であった。公益財団法人ヒロシマ・ピース・センター(佐伯区)の鶴衛理事長(62)が手渡した。
矢川さんは、自らが修復した被爆ピアノによる平和コンサートを通じて、国内外に核兵器廃絶の願いを届けている。受賞スピーチでは来年の被爆75年にも触れ、「戦争への危機感が薄れる中、被爆ピアノの果たす役割はますます大きくなっている。受賞を到達点ではなく通過点とし、広島・長崎の思いを伝え続けたい」と話した。
活動は2001年に始めた。現在は被爆者や遺族から託された6台の調律や輸送を担い、年間約150回のコンサートを手掛けている。17年にはノルウェー・オスロであったノーベル平和賞の記念コンサートでも演奏に使われた。
贈呈式では、被爆ピアノの中では爆心地から最も近い約1・5キロで残存した1台による演奏もあった。(宮野史康)
(2019年11月18日朝刊掲載)
矢川さんは、自らが修復した被爆ピアノによる平和コンサートを通じて、国内外に核兵器廃絶の願いを届けている。受賞スピーチでは来年の被爆75年にも触れ、「戦争への危機感が薄れる中、被爆ピアノの果たす役割はますます大きくなっている。受賞を到達点ではなく通過点とし、広島・長崎の思いを伝え続けたい」と話した。
活動は2001年に始めた。現在は被爆者や遺族から託された6台の調律や輸送を担い、年間約150回のコンサートを手掛けている。17年にはノルウェー・オスロであったノーベル平和賞の記念コンサートでも演奏に使われた。
贈呈式では、被爆ピアノの中では爆心地から最も近い約1・5キロで残存した1台による演奏もあった。(宮野史康)
(2019年11月18日朝刊掲載)