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カーター米元大統領が縁 友好都市訪問団 甲奴で交流の鐘

 広島県三次市甲奴町と交流のあるジミー・カーター米元大統領の出身地に近いジョージア州アメリカス市の訪問団が16日、交流のきっかけとなった鐘があった同町小童の正願寺を訪れた。

 10~60歳代の12人が訪れた。吉井祥道住職(64)の案内で敷地内にある鐘を突き、カーター氏が旧甲奴町を訪問した時の写真パネルや残したメッセージの石碑を見学した。

 カーター氏は、戦時中に供出された正願寺の鐘が米アトランタ市に渡り、平和のシンボルとして展示されていたことが縁で1990年に同町を訪れた。それを機に同町とアメリカス市との交流も始まり、95年には友好都市提携を結んだ。

 訪問団のアンジー・スミスさん(46)は「両市の関係が今後も続き、平和の象徴となるように願っている」と話していた。

 一行はこの日、同町の小童小や甲奴中などで英語での自己紹介やゲームをするなど、児童、生徒と交流もした。18日まで滞在する。(馬上稔子)

(2013年4月17日朝刊掲載)

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