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原発事故対策の代替拠点 「鳥取県内でも検討」 島根知事

 島根県の溝口善兵衛知事は17日の記者会見で、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の事故の際に対策拠点とする原発から約9キロのオフサイトセンターについて、代替施設を鳥取県内でも検討する考えを示した。「(原発の)東方面では鳥取県になる。よく相談したい」と述べた。

 原発から約5キロのセンターが機能不全に陥った福島第1原発事故を受け、国が原発から30キロ以上の場所に代替施設を選定するよう求めていた。風向きを考慮し、複数の施設を異なる方角に置くことも条件だった。

 原発東30キロの地点は米子市。昨年11月には鳥取県の平井伸治知事が県内で移転先を用意する考えを示している。西方向の代替施設は今月、原発から約28キロの県出雲合同庁舎(出雲市)に決めている。

 一方、溝口知事は代替施設を鳥取県に置いた場合、県有施設を使えないため、理想とする県庁機能とのセットでの移転が難しいことも指摘した。

 センターを出雲合庁に移す場合、県庁機能は合庁と、近くの県立浜山体育館(同)にセットで移転させる計画。(樋口浩二)

(2013年4月18日朝刊掲載)

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