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被災地に思いはせ 南三陸町の歩み伝える 東区で写真展

 東日本大震災に遭った宮城県南三陸町の被災状況や復興に向けた歩みを伝える写真展が17日、広島市東区牛田新町1丁目の東区スポーツセンターの1階ロビーで始まった。被災地を支援している牛田商店街振興組合と、牛田公民館の主催で、29日まで。

 南三陸町の写真館経営佐藤信一さん(47)が撮影した写真パネル40枚。震災前の町並み、夏祭りなど平穏な日常を写した作品、津波で流される家、山積みのがれきなどの写真が並ぶ。漁を再開した漁業者の横顔や、追悼式典で祈りをささげる子どもの表情を捉えた写真もある。

 震災の記憶を風化させず、備えの大切さを意識してもらおうと、振興組合が佐藤さんから写真パネルを借りた。大野庄次理事長(52)は「いまだに日常を取り戻せていない人がいることを知ってほしい」と来場を呼び掛ける。

(2013年4月18日朝刊掲載)

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