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震災映画 福山大生が上映 来月12日 監督と意見交換会も

 福山大メディア情報文化学科の学生が5月12日、東日本大震災の津波被害を題材にしたドキュメンタリー映画「なみのおと」を広島県福山市の福山駅前シネマモードで自主上映する。学生の提案に賛同の輪が広がり、学科全員90人が準備を進める。

 映画は、姉妹や夫婦たち、被災者同士が津波の記憶と気持ちを打ち明け合う姿を淡々と追う。発案した4年花村陵さん(21)は「ほとんど編集しない言葉の記録。報道では分からない被災者の姿を映している」と理由を説明する。上映後は浜口竜介監督(34)=仙台市=と参加者の意見交換会もある。

 花村さんにまず3年岡本真奈さん(20)、4年李凌冰さん(22)の2人が賛同。その後は教員も加わり、学科の全90人に協力を呼び掛けた。17日にあった初の打ち合わせにはほぼ全員が参加。宣伝方法、監督への質問などを話し合った。

 中国人留学生の李さんは「5月12日は5年前に四川大地震が起きた日。備えの大切さも考えたい」と話す。上映は午後1時から。1300円。福山駅前シネマモードTel084(923)6800。(久保友美恵)

(2013年4月19日朝刊掲載)

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