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安来市長が原発視察 協定求め安全対策点検

 島根県安来市の近藤宏樹市長は18日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)を視察した。2008年の市長就任後、初の視察。中電に立地自治体並みの安全協定の締結を求める立場から、福島第1原発事故を受けた安全対策をチェックした。

 市職員と市議を含む計21人が、中電の岩崎昭正島根原子力発電所長から説明を受けた。福島の事故を踏まえた津波対策では、1~3号機を囲む海抜15メートルの防波壁などを見学。完成間近の3号機の原子炉と中央制御室も見て回った。

 市は県、松江市並みに原発の立ち入り調査権や原子炉増設時の事前了解権を含む協定締結を求めている。近藤市長は「対策に懸命に取り組まれている」とする一方で「万が一の事故に備え引き続き締結をお願いする」と述べた。中電島根原子力本部の古林行雄本部長は「協議を続ける」とした。(樋口浩二)

(2013年4月19日朝刊掲載)

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