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「NPT」会議前に核廃絶へ決意 被爆者が広島市長訪問

 核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第2回準備委員会に合わせてスイス・ジュネーブ入りする広島市西区の被爆者佐久間邦彦さん(68)が19日、市役所に松井一実市長を訪ねた。

 佐久間さんは日本原水協の代表団の一員として、20~29日の日程でジュネーブを訪問。各国の政府関係者に会って核兵器禁止条約の交渉開始を求めるほか、ジュネーブ大で被爆の惨状を語る。佐久間さんは9カ月の時、爆心地から約3キロ離れた己斐町(現西区)の自宅で被爆した。

 松井市長との懇談で佐久間さんは「被爆者が生きている間に核兵器をなくすよう訴えたい」と意気込みを示した。準備委出席のため20~26日にジュネーブに出張する松井市長も「核兵器の悲惨さを分かってくれる人を増やさなければ」と話した。

(2013年4月20日朝刊掲載)

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