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教皇使用車を公開 マツダ3 広島司教区 送迎車に

 広島市中区のカトリック広島司教区は28日、広島を24日に訪れたローマ教皇フランシスコが使った車を幟町教会で公開した。マツダがカトリック中央協議会(東京)に贈った小型車「マツダ3」で、今後は司教区が司教たちを乗せる送迎車などとして活用する。

 寄贈されたマツダ3はセダンの特別仕様で、予備車を含めて2台。教皇が元首を務めるバチカン市国の旗を付けたポールなどがある。広島空港(三原市)で教皇を迎え、「平和のための集い」が開かれた平和記念公園まで乗せた。質素な生活を好む教皇側から、高級タイプではない車を求められたという。

 38年前、広島を訪れた教皇ヨハネ・パウロ2世もマツダ車に乗った。「今回も地元企業の車を」と司教区がマツダに提供を依頼した。送迎車を運転することになる司教区職員の三登昌二さん(55)は「38年前も幟町教会で教皇を迎えた。教皇の車を運転でき、とても光栄」と話した。

 この日は、集いで教皇が座った椅子も公開。広島司教区は展示するかどうかも含めて検討している。(久保田剛)

(2019年11月29日朝刊掲載)

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