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銃撃受け死亡 中村医師悼む 業績知って 支援団体がパネル展

 アフガニスタンで4日に銃撃を受け死亡した福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師、中村哲さん(73)の業績を紹介するパネル展が8日から福山市西町のエフピコRiM(リム)で始まる。突然の悲報に接し、企画した福山市の「ペシャワール会・ふくやま」の松浦恵子代表(77)は「事業はまだ道半ば。もっと多くの人に中村さんの活動を知ってもらいたい」と訴える。

 中村さんの死を受け、予定していた展示内容を一部変更。約50枚のパネルで、中村さんのかんがい事業によって砂漠が農地に生まれ変わった様子などを紹介する。10月にアフガン政府から名誉市民権を授与され、ガニ大統領と握手する中村さんのパネルや、中村さんの著書から抜粋した言葉も掲示する。

 松浦さんたちは同NGO支援のため、これまでも活動を紹介するパネル展を開き、寄付を募ってきた。松浦さんは、11月22日に福岡市で中村さんの現地報告会を聞いたばかり。「現地の人との絆を最も大事にしており、名誉市民権をとても喜んでいた」と振り返り、多くの来場を願っている。10日まで。無料。(菅田直人)

(2019年12月6日朝刊掲載)

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