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島根原発 松江市長 3号機「稼働を」

 島根県松江市の松浦正敬市長は22日、建設中の中国電力島根原子力発電所3号機について「稼働させるべきだ」と明言した。

 21日投開票の市長選で3選したのを受け、同市玉湯町の実家で取材に応じた。松浦市長は、3号機を「最新であり、(原子力規制委員会が7月に示す)新規制基準との隙間が全国でも一番少ない」とし、基準に照らして問題なければ稼働させるべきとした。松浦市長は選挙期間中、原発の即時廃炉に否定的な考えを訴えていた。

 脱原発を望む声も大きいが、松浦市長は「気持ちは分かるが、火力発電をいつまでも続けていいのか。環境が悪化するしコストも上がる。代替エネルギーの開発で原発依存率は下げる」と語った。

 「原発の40年廃炉」の原則について「古くなれば不具合が出る。どこかで廃炉にする決断をしないといけない」と支持。だが、運転開始から39年を経過した1号機の再稼働には「20年を上限に運転延長できるとする規制委の例外規定の内容がはっきりしていない」として明言を避けた。(土井誠一)

(2013年4月23日朝刊掲載)

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