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世界遺産 守る手法学ぶ ユニタール広島

 広島市中区の国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所で、世界遺産の管理や保存の研修に参加している18の国や地域の31人が24日、世界遺産の原爆ドーム(中区)と厳島神社(廿日市市)を視察した。

 研修生は、文化財や史跡保護に携わる公務員や市民団体のメンバー。午前中、廿日市市の宮島を訪れ、厳島神社の関係者から台風で被害を受けた場合の社殿の修復方法を聞いた。午後は原爆ドームで広島市公園整備課の職員からドームの保存工事の説明を受けた。

 ニュージーランドで史跡を登録、保存する団体で働くレベッカ・オブライエンさん(34)は「原爆ドームの被爆時の姿を残しつつ、安全性を保とうとする市の努力に感心した」と話した。一行は、平和記念公園(中区)で被爆者の体験証言も聞いた。

 ユニタール広島事務所は2003年から世界遺産に関する研修を始めた。今回の研修は5日間の日程で、26日まで世界遺産の登録申請の在り方などを議論する。(山本乃輔)

(2013年4月25日朝刊掲載)

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