×

ニュース

島根原発 1・2号機耐震 中電は安全主張 高裁松江支部

 中国電力島根原子力発電所1、2号機の耐震安全性をめぐり、周辺住民が運転差し止めを求めた訴訟の控訴審第8回口頭弁論が24日、広島高裁松江支部であった。

 中電側は準備書面を提出し、原告側が前回提出した準備書面に反論した。国会の東京電力福島第1原発事故調査委員会による報告書を基に原告が主張していた、地震による冷却水配管の損傷の恐れについては、事故後の耐震安全評価で「安全機能が保持されることを確認した」と主張した。

 一方、原告側は「福島第1原発事故に踏み込んだ記述がない」と反発、中電側の書面を検討し反論するとした。

 弁論後に開かれた進行協議では、7月に原子力規制委員会が示す新規制基準を待ち、今後の訴訟の方向性を話し合うことを確認。同24日にあらためて進行協議を開くとした。

(2013年4月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ