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小頭症相談員の病院常駐を要望 広島市に「きのこ会」

 原爆小頭症の患者や家族たちの団体「きのこ会」は26日、広島市の専任相談員の配置場所を市役所の援護課から、患者が利用しやすい市内の医療機関に移すよう市に求めた。

 長岡義夫会長たち3人が飯冨真治援護課長を訪ね、要望書を手渡した。

 市内には10人の患者がおり、専任で相談を受ける医療ソーシャルワーカーの市職員は1人。病院常駐を求める理由を、会は「知的障害がある患者に役所は不便。病院なら症状をより把握しやすくなる」とし、市民病院(中区)を候補に挙げる。

 厚生労働省や県によると、原爆小頭症の認定患者は全国に約20人いる。専任相談員を置くのは全国でも広島市だけで、きのこ会は「他でも同様のケアが受けられるよう国が責任を持つべきだ」とし、田村憲久厚労相に近く要望書を送る。

(2013年4月27日朝刊掲載)

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