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　米海兵隊岩国基地の軍属女性の車にはねられて亡くなった山口県岩国市の無職男性＝当時（６６）＝の遺族が昨年１０月、自動車運転過失致死傷容疑で軍属を告訴告発していた問題で、山口地検岩国支部は２６日までに軍属を不起訴処分にした。３月１５日付。地検は「処分理由は言えない」としている。

　軍属は２０１０年９月、岩国市の市道で事故を起こし、自動車運転過失致死容疑で書類送検されたが、日米地位協定を理由に不起訴処分になった。遺族側は岩国検察審査会に申し立てたが、審査会は１１年３月に「不起訴相当」と議決するなど申し立てを退けていた。

　遺族側は、第１次裁判権を主張した米国側が刑事裁判を行っていないことなどを理由に、捜査やり直しと日本での刑事裁判を求め、１２年１０月に告訴告発していた。代理人の足立修一弁護士は「もう一度検察審査会に申し立てる準備をしたい」としている。

（２０１３年４月２７日朝刊掲載）