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高校跡に原発防災拠点 益田市 島根県へ整備要望方針

 島根県益田市は2008年に閉校した旧益田工業高の跡地利用策として、原子力災害に対応する広域防災拠点を整備するよう県に要望する方針を決めた。

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の事故に備えるために県が昨年11月に公表した広域避難計画によると、益田市には松江市の約1万8200人が避難する予定になっている。

 益田市危機管理対策課によると、久城町の高校跡地(約6万平方メートル)に物資の備蓄倉庫や避難者の一時集合場所などを整備するよう求める内容を、山本浩章市長が5月21日に行う県知事要望に盛り込む。

 原子力災害だけでなく自然災害にも対応できる物資の備蓄拠点として、県は松江市の県広域防災拠点と浜田市の浜田防災備蓄倉庫の2カ所を整備している。(石川昌義)

(2013年4月27日朝刊掲載)

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