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主権回復式典 広島で抗議集会相次ぐ

 政府が「主権回復の日」の式典を開いた28日、広島市内では式典に反対する集会や抗議活動が相次いだ。

 市民団体「広島・沖縄をむすぶつどい」は、中区の広島YMCAで反対集会を開いた。広島沖縄県人会の中村盛博顧問(63)が「主権回復の日」以降も米施政権下にあった沖縄を振り返り、「高校生の頃、どの国に属しているのか学校で議論になった」と紹介。「4月28日はどんな日か。あらためて考えて」と呼び掛けた。

 また、広島県労連など20団体で構成する「憲法と平和を守る広島共同センター」のメンバー17人は中区の街頭で「安倍政権は式典で憲法改正の機運を高めようとしている」と抗議の声を上げた。市民団体「ピースリンク広島・呉・岩国」のメンバー7人も、中区で「沖縄を再び切り捨てる式典に抗議する」と訴えた。(石井雄一)

(2013年4月29日朝刊掲載)

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