唇かたどり反戦アート フィンランドのサデさん 6日から中区
09年4月7日
■記者 西村文
フィンランドの平和活動家でアーティストのサデ・ヒーデンカリさん(43)が、広島市内で作品展を開くために来日した。2日、会場となる中区中町のヱビデンギャラリーで展示作業をした。
作品タイトルは「SILENCE(沈黙)」。96人のフィンランド人女性の唇を繊維質の紙にかたどり、縦1.5メートル、横1メートルの紙3枚に張り付けて、通りに面したギャラリーの天井からつり下げた。
展示された唇はすべて閉じられている。「女性は戦争中、表立って反対の声を上げられず、沈黙を強いられがち。その思いを被爆地ヒロシマで訴えたかった」とサデさん。広島でも同様の制作をし、フィンランドで展示する。
昨年、フィンランドのロビーサ市で開かれた平和フォーラムに参加した広島市南区の現代美術作家、瀬戸理恵子さんがサデさんの活動に共感。広島での作品展を提案した。6日から5月31日まで展示する。
(2009年4月3日朝刊掲載)
フィンランドの平和活動家でアーティストのサデ・ヒーデンカリさん(43)が、広島市内で作品展を開くために来日した。2日、会場となる中区中町のヱビデンギャラリーで展示作業をした。
作品タイトルは「SILENCE(沈黙)」。96人のフィンランド人女性の唇を繊維質の紙にかたどり、縦1.5メートル、横1メートルの紙3枚に張り付けて、通りに面したギャラリーの天井からつり下げた。
展示された唇はすべて閉じられている。「女性は戦争中、表立って反対の声を上げられず、沈黙を強いられがち。その思いを被爆地ヒロシマで訴えたかった」とサデさん。広島でも同様の制作をし、フィンランドで展示する。
昨年、フィンランドのロビーサ市で開かれた平和フォーラムに参加した広島市南区の現代美術作家、瀬戸理恵子さんがサデさんの活動に共感。広島での作品展を提案した。6日から5月31日まで展示する。
(2009年4月3日朝刊掲載)