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平和学習に原爆絵本 NPO 廿日市市に1000冊寄贈

 学校での平和学習に役立ててもらおうと、広島市西区のNPO法人HPS国際ボランティアが、広島の被爆を描いた絵本「わたしのヒロシマ」約千冊を廿日市市に寄贈した。市教委は今月中旬にも市立の全小中29校に配布する。

 オーストラリア・シドニーの絵本作家森本順子さん(81)が2010年に出版した日英2カ国語版。被爆前の暮らしや、現在の西区三篠町での被爆体験を描く。同法人は昨年、広島市内の小中学校に贈っており「被爆者が多く暮らす廿日市の子どもにも読んでほしい」と発案した。

 戦時中に現在の廿日市市佐伯地域に疎開していた佐藤広枝理事長(74)は「被爆の姿を分かりやすく学べる本。平和について考えるきっかけになれば」と願っている。(村上和生)

(2013年5月1日朝刊掲載)

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